超高齢化が進む日本において、
作業療法に大きな期待が向けられています。

作業療法士とは

作業療法士とは、心身に障がいを持つ人に対して、さまざまな作業を通して、医学的治療と訓練を行い、身体機能の回復と心のリハビリを行う専門家です。児童から高齢者まで幅広い対象者の「よりよい日常生活」を援助するとともに、社会復帰の実現を目指していきます。

作業療法学科

目指す資格

  • 作業療法士(厚生労働省国家資格)

取得資格・称号

  • 作業療法士国家試験受験資格
  • 高度専門士
    ※卒業時に付与。大学院への入学資格が得られます。

卒業後の進路

  • 病院/リハビリテーション施設
  • 職業センター
  • 身体障害者福祉センター
  • 保健所/保健センター
  • 精神病院
  • 精神保健福祉センター
  • 精神障害者社会復帰施設
  • 小児病院
  • 児童福祉施設
  • 養護学校
  • 老人保健施設
  • 特別養護老人ホーム
  • 老人デイサービスセンター
  • 訪問リハビリテーションなど

学びのポイント

卒業と同時に「学士」と同等の「高度専門士」の称号が得られます。

本学科では卒業時に、大学卒業の「学士」と同等と認められる「高度専門士」の称号を得ることができます。
このため、大学院への進学を考える場合、受験資格が大学卒業者と同じになります。

臨床経験の豊富な教員が、指導にあたります。

各臨床分野のエキスパートが教育します。
身体障害、発達障害、精神障害の臨床経験をもつ教員が授業を担当。臨床現場での厳しさややりがいもよく分かっている先生たちが、学生たちの指導にあたります。

個別指導・模擬試験など、きめ細かな指導で、国家試験の合格に向けてサポート!

2、3年次から模擬試験を実施し、専門基礎分野の国家試験問題に触れる機会をつくっています。4年次には10月から本格的な国試対策を開始。独自のカリキュラムで、知識の関連性や根拠について理解を深めていきます。
また、模擬試験を頻回に実施し、その結果を個別に分析。理解度・習得度について学生自身が確認できるようにしています。成績が伸び悩んでいる学生には、専任の教員が学生一人ひとりに合わせた個別指導や対策を行い、国家資格取得に向けてフォローしていきます。

国家試験合格率

作業療法士・国家試験合格率
平成26年度 平成27年度 平成28年度
本  校 95.6% 100% 90.9%
全国平均 77.5% 94.1% 83.7%

カリキュラム

1年次-医学の基礎を身につける-

基礎分野
  • 心理学
  • 倫理学
  • 文章構成法
  • 社会福祉論
  • 人間関係論
  • 物理学
  • 情報科学
  • 英語
  • 健康体力科学
  • 体育実習
  • コミュニケーション論
  • 総合医学
専門基礎分野
  • 解剖学
  • 解剖実習
  • 生理学
  • 生理学実習
  • 運動学
  • 人間発達学
  • リハビリテーション医学
  • リハビリテーション概論実習
専門分野
  • 作業療法概論
  • 地域作業療法学
  • 臨床実習
  • 基礎作業学実習

2年次-専門分野の知識と技術を習得する-

基礎分野
  • 体育実習
  • 英語
専門基礎分野
  • 運動学
  • 運動学実習
  • 生化学
  • 病理学
  • 整形外科学
  • 中枢神経疾患
  • 精神医学
  • 一般臨床医学
  • 小児科学
  • 保健医療福祉制度論
  • 医学概論
  • 内科学
専門分野
  • 作業療法概論
  • 基礎作業学
  • 基礎作業学実習
  • 評価法
  • 義肢装具学・実習
  • 日常生活活動
  • 日常生活活動実習
  • 精神障害
  • 精神障害実習
  • 身体障害
  • 身体障害実習
  • 老年期障害
  • 地域作業療法学実習

3年次-臨床体験を活かし知識を磨く-

専門基礎分野
  • 臨床心理学
専門分野
  • 日常生活活動実習
  • 身体障害実習
  • 精神障害
  • 精神障害実習
  • 発達障害
  • 発達障害実習
  • 老年期障害
  • 高次神経障害
  • 地域作業療法学
  • 生活環境論
  • 臨床実習

4年次-実践力を高めて国家試験に挑む-

専門分野
  • 作業療法特論
  • 卒業研究
  • 卒業研究実習
  • 臨床実習
  • 基礎作業療法学演習
  • 作業療法評価学演習
  • 作業療法治療学演習
  • 地域作業療法学実習

ピックアップカリキュラム

1・2年次合同ゼミ発表<1年次>
1・2年次合同ゼミ発表

 ゼミ本来の目的は学問的知識や技能の追求にありますが、本学科で行うゼミでは、1・2年生の交流を目的に行っております。共通課題に取り組む中で先に入学した先輩として、また先輩の後ろ姿に自身を映し出す後輩との双方向的な関わりの中で、充実した学生生活や人と対峙する職種の理解に繋がることを期待しています。

基礎作業学実習 <2年次>
基礎作業学実習 Ⅱ

 ”心が動けば体は動く、体が動けば心も動く!!”
ゲームや歌うことなど楽しさを通して生まれる対象者同士の相互作用を理解し、ココロとカラダに前向きな変化をもたらすことを目的に行う実習授業です。

身体障害実習 <3年次>
身体障害実習 Ⅱ

 身体障害領域の作業療法で使用されている様々な検査機器や評価法を用いて実践演習を行います。
また、日常生活活動に関わる姿勢・動作分析についての方法や演習を行います。
 人の機能や活動を観るには客観的視点と主観的視点が必要であり、問題となっている障害の原因を追究し、有効な支援方法を考える授業です。

在校生インタビュー

患者様自身が進んでリハビリを受けたく
なるような作業療法士を目指して。

村上 雄亮 さん
作業療法学科 3年/札幌山の手高等学校 出身

 私は、高校生の時の病院見学で、作業療法士のそばでピアノを弾く患者様を見ましたが、これがリハビリと言えるのだろうかと疑問に思っていました。しかし、本校のオープンキャンパスにて先生に尋ねると、“ピアノを弾く”という活動(=作業)の中には座った姿勢の保持や身体機能の向上を図ること、演奏を他の人に聴いてもらい自信をもってもらうなどの目的があることを知りました。受け身ではない、患者様自身が自分の生活を取り戻すためのリハビリを提供できるような作業療法士を目指していきたいです。

村上 雄亮さん

将来の対象者の生活を思うことで、
苦手な勉強も楽しくなる。

熊谷 孝壱 さん
作業療法学科 2年/旭川工業高等学校 出身

 本校に入学し約1年が経過しましたが、日々の新鮮な勉強には楽しさを感じています。医学の基礎を学ぶ今の時期は、専門知識や身体の仕組みについて理解し、知識として蓄えなければなりません。楽しい事ばかりではありませんが膨大な知識が将来自分に役立ち、また対象者の生活へ反映されると思うことで、苦手な勉強も不思議と楽しくなってきています。
 帰ってからの予習復習をしっかり行い、より多くの専門知識を身につけていきたいと思います。

熊谷 孝壱さん

実習で学んだ臨床家としてのあり方と、
これからの課題。

高橋 智美 さん
作業療法学科 4年/上川高等学校 出身

 実習を通して学んだことは、知識や技術だけではなく、臨床家としての振る舞いや考え方でした。先生方の対象者の生活像を重視し寄り添う姿にとても感動しました。また、実際に1人の対象者を担当し本人が望む生活は何かを考え悩み、介入出来たことはとても良い経験になりました。しかし同時に自身の知識不足を実感し、今後の課題も多く見つかりました。4年生では、今までの集大成となる実習が控えているので、これまでの実習で学んだこと、学校で得られた知識を生かし、対象者に寄り添い、今後の生活を考えた作業療法を行えるように取り組んで行きたいと思います。

高橋 智美さん

大学生・社会人経験者の方へ

もう一度、夢に向かって学び直したい
本校には、大学進学や社会人の経験を持つ学生も多数在籍。
夢に向かって再チャレンジしている先輩を後初回します!

多重人格障害の方との出会いで
ありふれた生活が変わりました。

中田 帆星 さん
作業療法学科 2年/上川高等学校 出身
前職:小売業

 本校に入学する前はスーパーで働いていました。そこでは主に発注や品出し、重たい荷物の運搬など、業務の多くはパターン化されていました。そういったありふれた生活をしていた時に、自分の前で人格が入れ代わる多重人格障害を患っている方に出会いました。その人を知る周りの反応は冷たいものであり、私は社会には理解してもらえない人達が他にも多くいるのかもしれないと思いました。そのような認識の差を埋め、「社会に受容されない人達の力になりたい」と思い、地元でもある本校の作業療法士の道に進もうと決意しました。
 前職では高齢の方に囲まれて働いていたので、入学当時は若い人達に馴染めるか不安でしたが、そんなことは全く杞憂で、今はクラスメイトに支えられながら毎日を楽しく過ごしています。勉強面でも臨床に出て働くことを見据えて、先生方や先輩方、学友から様々なことを吸収し、身体も心も支えられる作業療法士を目指していきたいと思います。

中田 帆星 さん